契約をバンバン獲る、成功している営業マンがしている5つのこと~コールセンターアウトバウンド営業~
テレマーケティングって何?CTIシステムは大企業じゃないからうちには無用なんて思っていませんか? 売上向上のための有効な方法として一層注目されるようになったテレマーケティング。 本稿では、オフィスでもテレワークでも出来るテレマーケティングの成功のコツ、業務のすべてを見える化するポイント、基礎知識やをご紹介していきます。
基礎を完全マスターしている!
商品知識をしっかり頭に入れる
契約をバンバン獲る営業マンは、自分が売る商品を自分も愛しています。
そして、関心を持っているのです。
だから、その商品について命令されなくても自分から積極的に勉強して商品知識がぎっしり頭の中に詰まっています。
だから、お客様に発する最初のフレーズからして他の売れない営業マンとは違います。
商品のことを詳細に知っているからこそ出る言葉には、真実味と重みがあり聞く人を引き付けます。
この仕事があまり好きではない・商品に関しても興味は無いけど仕事だからやるしかないと思ってやっている営業マンは、自分が売っている商品に関する知識を上辺だけの知識しかないため、本当の価値を伝えることができません。
自分でも買いたい・実際に自分でも買って使っているというほど自社の商品が大好きです。
商品に関して絶対におすすめできるという自信がないと、それは声や態度に現れてしまいます。
声のトーンは落ちて、態度もオドオドした感じで、お邪魔して申し訳ありませんとまるで謝罪に来たような感じです。
それでは、お客様も最初からその営業マンに対する印象は良くありません。
態度が悪ければ即シャットアウトですが、卑屈になりすぎて石のように固まって言葉が出て来ない営業マンもいるので、そんな人をみると可哀想になって「あなた大丈夫?」と声をかけてしまうほどです。
契約を獲る営業マンにも種類があって、たまに1本小さい契約を獲ってくるタイプ・月に1本ペースで契約を獲ってくるタイプ・月に4~5本、多いときは1日に2本獲ってくるようなスーパー営業マンもいるくらいです。
そして、いつまでたっても1本も獲れない営業マンも多い。
彼らの差の原因はわかっています。
契約が獲れない営業マンは、商品知識がとても低い。
それはもともとその商品に興味がなく、「売っている」というより「売らされている」といった印象を受けます。
お客様にゴリ押ししている、それも商品の価値を十分に伝えることなく、ただ買ってくれと言っているのです。
そんなことでは、ただ言葉が丁寧でも無礼はなくてもお客様の心には営業マンの言葉は刺さりません。
魂のこもった言葉は、そうでない言葉に比べるとまったく違います。
言霊という単語があるように、魂が乗り移った言葉、そこに深い商品知識が上乗せされて、その言葉は最強のものになっています。
契約が獲れる営業マンと獲れない営業マンの違いとは?
普段どのように営業トークをしているのか、ペーパーに書き起こしてもらうと驚きました。
契約が獲れない営業マンはA4が1枚ですが、契約を獲っている営業マンはその5~6倍になります。
その中身はほとんどが商品知識で、しかもメリットがたくさん書いてあります。
かなり研究していないとあそこまでは出てこないというほどしっかりとその商品のことを知り尽くしています。
ひとつメリットを伝えると、それがどういう仕組みによってそういう効果が生まれるのかをわかりやすい言葉で説明しているのです。
次に2つめのメリットを伝えたら、どうしてそうなるのかの根拠を相手が納得できる言葉で解説しています。
説明の中にツッコミどころがなく、無駄がない、そして途中でお客様が質問してきても、すぐに答えられる、この営業トークには隙がありません。
これでは買ってしまう、同僚社員ですらそう思ってしまいます。
彼らに人間的な魅力があることもたしかです。
仕事から離れた場面でも、やはり魅力を感じて人が集まってきます。
小太り体型ながらバイタリティが身体から溢れていて、オーラのようなものすら感じます。
別のスーパー営業マンは、バイタリティは前者よりは薄いが、お洒落で振る舞いが格好良い、異性の社員からもモテモテ。
タイプは違えども人が集まる魅力を持っています。
契約が獲れない営業マンを集めて、彼らに実演をしてもらいましたが、無駄でした。
やっていることは特別なことは何もありません。
同僚の前だから必殺技を隠している可能性はありますが、スーパー営業マン全員がおしなべて大して変わらない普通の喋り方、振る舞いです。
そこでは、指導者たちも頭を抱えてしまいました。
何故彼らがバンバン契約が獲れるのか、実態を見せてもらって、契約が獲れない営業マンにも広めて会社全体の利益を底上げを狙ったのですが、その策は失敗に終わりました。
結局、見ていた・聞いていた契約が獲れない営業マンたちは「なんだ、やっていることは同じではないか」と思ったはずです。
しかし、それは仕方がないことでしょう。
実際のお客様の前と、同僚の営業マンの前では恣意的でなくても自然とスイッチの入れどころが違ってくるのでしょう。
営業で大切なこと
営業はキャッチボールを成立させなければ意味がありません。
やはり人と人の対話がつくり出していくものが見えて来ないと、その営業力を観察することは無理だったのです。
相手がいてその相手からの質問やリアクションによって、営業マンも柔軟に喋り方や視線の輝きや動きを変えていきます。
そうして対話のキャッチボールを続けていき、肩が温まってきたところで三振を獲れる魔球を投げ始めるのです。
そんなスーパー営業マンもお客様と初めて対面した初日に契約を獲ってくることはやはり少なく、何回か足を運んでいます。
そんな可能性の卵をいくつも持っていて、同時並行しながら営業をやっているのです。
話を一通り聞いて頂いた後、もう少し考えさせてほしいというお客様がほとんどです。
そんなときは、わかりましたと一旦引いて、では次回にこんなメリットがあるのでそれについて是非また説明させていただきたいのですがということで、所謂プレゼンの2回目・3回目の機会を頂くことになります。
お客様も購入すると決めたわけではなく、あくまでまだ聞いていないメリット・他の商品にはない特別な面を知りたいので、お話を聞く分には構わないと思っています。
そして、次回訪問・電話の日時を取り付けて、また新しいワクワクするような情報を引っ提げて登場します。
自分の得意なこと、自分の大好きな趣味について語らせると、プロの営業マンでなくてもみんな目を輝かせて必死になってその魅力を伝えようとします。
さらに、自分と同じようにファンになりませんかと最後に付け加えることでしょう。
こんなに素晴らしいので、是非あなたもと。
「獲れる!」という自信や強い信念を持っている
自作のオリジナル営業材料を持つことが大事
契約をバンバン獲ってくる営業マンは、人一倍自分が売っている当社の商品に関する深い知識を持っています。
それは、その商品を開発したスタッフ並みのレベルです。
だから、お客様からどんな質問が飛んで来ようともすべて打ち返すことができます。
それどころか、他社製品のことまで研究していて、他社製品と比較した表まで自分で作っています。
会社から与えられた材料だけで、営業活動している社員との違いがここにも出ています。
自作のオリジナル営業材料を持っているのです。
他社との比較表は、お客様にとって非常に効果的でわかりやすいのです。
その中に今自分が使っている製品が含まれていたらなおさら、真剣にその資料を食い入るように見てしまいます。
「この商品は素晴らしい、他社製品に絶対に負けない」そういった自信をスーパー営業マンは持っています。
だから、「この製品は売れる」という自信に繋がっているのです。
自分が売れると思っていないものを、お客さまが購入するはずがありません。
「この契約は獲れる」そう思わせる根拠は、商品に対する絶対的な知識です。
そして、人を引きつける人間力です。
商品に対する愛が深まれば、それが自信となり、表情やフットワークが変化してきます。
うだつが上がらない暗い営業マンでしかいられない社員はほとんどいません。
みんな変わる要素は持っています。
その証拠に趣味のゲームや競馬や競艇の話になると急に活き活きし始めて、話が止まらなくなっています。
一生うだつが上がらない営業マンと決定付けられた社員など存在しません。
まず自分が商品に関心を持つことが大事
自分が売っている商品に関心が持てないから、情熱も注がれないし、商品知識も増えないという状況になってしまっています。
ある契約者は、営業マンが商品説明をしている際に、その説明を逐一聞き漏らさないようにしていたのではなく、その営業マンが話している姿、熱く語る姿勢や熱意に関心を持って観察していたそうです。
そして、この商品は間違いなく良い商品だと信じて契約したという逸話が残っており、そういうこともあるのです。
営業マンが喋っている内容もそうだが、どれだけこの男は自分の会社の製品が好きなんだ、すごい商品愛だなと聞いているお客様は思ってしまいました。
ただ「いつか必ず契約を獲ってやる」という根性論ではなく、そう思うにはしっかりした根拠が必要です。
強い自信や信念の裏には、豊富な商品知識とコミュニケーション能力への自信があるのです。
特に、コミュニケーション能力でかなり差が出ます。
応援団系の部活動をしていた営業マンと、テニスサークルでたくさんの異性にモテて遊んでいた営業マンでは、どちらも1位、2位の契約トップクラスを競うことになりますが、やはり応援団系の営業マンの方がテニスサークル系のスマートでそつのない方よりも成績は上です。
お洒落でスマート系は、やはり鼻につくお客様もいるのでしょう。
それはなんとなくわかる気がします。
応援団系のサークルでコミュニケーション能力が自然と身についていった営業マンの方が、万人受けしているようです。
決して格好良いお洒落な人間ではありません。
小太りで短足で身長も低いのですが、応援団で頑張っていたことは、その目の輝きや身体から滲み出ているパワーみたいなものをはっきり感じることができます。
応援団ということは、猛暑の夏も爪入り学生服を着て、熱中症寸前まで腕を振り回して大声をあげていたでしょうから、根性論もないとは言えません。
営業成功の要素に根性論も含めるべきでしょう。
お洒落スマート系の営業マンからは、根性論は微塵も感じません。
第一、何か努力しているというものすら感じないのです。
いつも遊んでいる雰囲気、遊び人の雰囲気を漂わせているのですが、いつ商品の勉強をしているのか不思議になるほどです。
会話のキャッチボールと自信が大切な理由
メジャーリーガーのイチローみたいなタイプで、練習している、努力している姿を人に見られたくないというタイプで、実に格好良い。
どちらかというと、イチロー系になりたいが、それもまた夢。
どちらにも共通しているのは、コミュニケーション能力です。
これは一朝一夕で獲得できる類のものではありません。
それまでの人生経験がものを言っています。
しかし、その差を少しでも埋めるべく努力するしかなく、やることは山積みです。
スーパー営業マンがやっている詳細な商品研究、さらにそれに基づくオリジナルのプレゼン資料づくり、これに加えて彼らがすでに身に付けているコミュニケーション能力たるものを身に付けなければなりません。
勘違いしてはいけないのは、学生のノリのコミュニケーションではありません。
大人の社会人としてのコミュニケーション能力です。
ただ、ひるまず誰にでも初対面でぶつかって行けるというだけのものではありません。
他人の心の動きや、ちょっとした仕草などから読み解いたこっち側の適切な動きが必要になります。
それは、一方的なアプローチではなく、双方からのアプローチ、まさにキャッチボールです。
こちらが投げたパズルのピースと、お客様が投げたパズルのピースが凸凹がきれいにハマリながら話が進んでいくことが肝要です。
お客様が言っていることを否定すると凸と凸が衝突して話が進まなくなってしまいます。
よく、「誰かにハマる」という表現を最近よく耳にします。
「気に入られて、かわいがられている」とでも解釈できるのでしょうか。
お客様にまさに「ハマる」ことが重要です。
そこまでの通い続ける努力や、通うたびに新しい為になる新情報をお届けするという大変な努力は必要になりますが、お客様にハマった営業マンにならなくては、契約に至ることは難しいでしょう。
商品への関心の高さ・たゆまない探究心・新しい情報をお届けするサービス精神、そして対話を楽しめるコミュニケーション能力が集結したところに生まれるのが、「この契約は獲れる、獲ってみせる」という自信です。
これらの根拠に裏付けされた自信のある営業マンが、お客様に発するフレーズは冒頭部分から他の営業マンとは違います。
挨拶が済んだら、普通はマニュアルどおりのトークに入っていくのが契約が獲れない営業マン。
契約の獲れる営業マンは、「今日は新しい情報が入ったのでさっそくお届けに参りました」と自分でもウキウキしながらトークが始まるのです。
契約を獲ることがおもしろい!!と思っている
契約を獲ることを楽しむためには?
成績の良い営業マンは、契約を獲ることが楽しくなっています。
エキサイトすることのひとつになっているのです。
定期的に達成感が味わえる、喫煙者に例えると、ニコチン受容体にニコチンが結合して快楽物質が脳に放たれるようなもの、いやパチンコでかなり回した挙げ句、ようやくフィーバーしたような達成感でしょうか、とにかく楽しんでいます。
これが、どんなに頑張っても、どんなに夜遅くまで残業して身体はヘトヘトになっていても契約が獲れないと達成感どころか、ストレスと疲れがどんどん蓄積するばかりで、楽しいではなく辛く苦しい地獄の毎日が続きます。
毎日上司から叱咤され、無能扱いされることもあると思われます。
そうやって、辞めていく哀れな営業マンもいます。
一方のスーパー営業マンは相変わらずの絶好調で、契約を獲りまくっています。
みんなに手法を聞かれて「大したことしてないよ」と笑いながら答えるのも楽しいのでしょう。
そんな営業マンは、毎日がハッピーで、活き活きしているので、表情も明るくそれがまた営業活動に活かされるという素敵な循環サイクルが完成しているのです。
上司からも一目置かれ、おそらく将来の指導者、管理者コースのラインに乗っています。
しかし、彼らは驕り高ぶらないし、自慢したり威張ったりしない。
まるで、自分の生活のルーティンワークであるかのように、当たり前の行動として今日も営業活動を行っています。
営業に学歴は関係するのか?
彼らよりも偏差値の高い一流国立大学卒の営業マンもいます。
彼らも勉強する能力では、スーパー営業マンよりも勉強するノウハウや試験に合格するノウハウは持っているのです。
明らかにこの会社に就職する前までは、一流国立大学生の方が日の当たる道を歩んでいたはずです。
ところが、彼らは今や枯れた草花のようにしおれてうなだれてしまっています。
一体どうしたのでしょうか。
就職した途端に、立場が逆転してしまいました。
就職してからは、それまでの学歴は関係なくなるということでしょうか。
営業トップクラスの社員が卒業している大学は、聞いたことはありものの、偏差値45~50くらいの大学です。
それが、バンバン契約を獲ってくる社員になって、会社の稼ぎ頭になっています。
こんな現場をみていると、「人生こそおもしろい!」と思ってしまうのは指導者だけが見える景色なのかもしれません。
彼らを見ていると実に毎日が面白いのです。
学生時代に優秀だった営業マンは、何故契約が獲れないのかがまだわかっておらず、毎日頭を抱え今にも窓から飛び降りそうな表情になっており、よくみていないと危険な精神状態に追い込まれています。
一方の学生時代、特に就活の時期はゴミ扱いされていたであろう連中が、今は活き活きと活動して会社の利益に貢献している、これは楽しくないはずがありません。
学力だけの優等生たちと今までとは立場が逆転したこと、人生は逆転させることができることを実感した喜びも加わって、あの笑顔とエネルギーが毎日出ているのだと思われます。
アピールポイントをたくさん集める
営業トップになるような社員は、人間力も備わっているためか、人生で追い抜いた連中を馬鹿にしたり、下にみたりしません。
しかし、手を差し伸べたりもしていません。
もがき苦しんでいる昔の優等生たちが、どうか営業の方法を教えてくださいと懇願してきたら、それはさすがに何らかのアドバイスなどするかもしれませんが、一流大学卒の連中は、営業トップの仲間にそのやり方を聞こうとしないのが不思議です。
変なプライドがそれを許さないのでしょうか。
ただ独りでもがき苦しんではいるのですが、苦しみ方まで間違っています。
新商品が発表されたというのに、それを見学にすら行こうとしないのです。
関心がないのか、また新しく勉強しなければならない製品が登場して、苦々しく思っているのかもしれません。
契約をバンバン獲っているトップ営業マンたちは、さっそく開発部に行って、新商品の詳しい資料を集めていますし、中にはもう開発スタッフと話をしている営業マンもいます。
彼らの自社製品に対する関心度は半端ではありません。
もう新商品に心を惹かれ始めているのです。
これは、お客さんも彼らにすすめられたら、話でも聞いてみるかとなるはずです。
彼らは、会社から与えられた営業グッズだけでは満足せず、お客様に自信を持っておすすめするためには、もっとアピールポイントがほしいと常に材料を探しています。
商品というか、自社の商品に対する愛情というか関心が非常に高い。
無理して勉強しようとしている風ではないところをみると、我が社の商品が、本当に大好きなのかもしれません。
ゲームよりも趣味よりも彼氏彼女よりも家族よりも好きなのかもしれません。
その勢いたるや、おそろしいものを感じます。
新商品が発表されると、まるで自分が新しい車でも購入したかのように喜んでいるのです。
そして、スペックを気にしてすぐに研究し始めています。
商品について知ることを楽しむ
そのようにして溜まった豊富な知識を持って営業に行くと、話が繋がり有力顧客リストのAランクやBランクがすぐにできるのです。
顧客は、営業の感触によってAランクからEランクまでランク分けされます。
営業トップクラスの連中はの顧客リストはAランクが最も分厚く、B・Cと行くにしたがって薄くなっています。
逆に、契約がなかなか獲れない営業マンの顧客リストをみせてもらうと、Aランクが一番薄く、Eが大量になっているではありませんか。
間もなくふ化する卵の数、間もなく開化する蕾の数がまったく違うのです。
これでは、トップクラスの営業マンが契約を獲ることが楽しくなるのも無理はありません。
自分が大切に育ててきたものが、やがて実を結ぶ、その達成感や快感が忘れられなくなっているのでしょうか。
しかし、それはちょっと違うような気もします。
彼らは契約を獲れた達成感を味わいたくて、その瞬間に脳に溢れるドーパミンを得たくてやっているようには見えないのです。
彼らが楽しんでいるのは、契約獲得という最終ゴールではありません。
彼らは純粋に自社が売り出している商品について知りたい、そして「面白いのは商品そのもの」であり、商品について知ることを楽しんでいるようです。
そうした姿勢が、結果として契約獲得に繋がっているに過ぎないということに気付かされました。
契約してくれそうな「1件」をひたすら追う
まずは1件獲得を目指す
契約をバンバン獲っている営業マンは、同時に複数件の契約交渉を並行しながら進めています。
それだけのスキルが身についてしまっているからできることです。
しかし、彼らのように、どころか1本の契約すら獲れない営業マンは、顧客リストをもう一度見直す必要があります。
それも独りで見直すのではなく、チームリーダーに恥ずかしがらずに見せて、ボロクソに言われることです。
それは覚悟しまければ、ガンとなっているものを取り除くことはできません。
そして、数少ないAランクの顧客、これも本当にAランクなのか自体も怪しいのですが、それを信じてなんとか再チャレンジできそうな1件をみつけて、ダメ元でそれに注力させてみることです。
まずは1件獲ることのサクセスを経験することが大切です。
棚ぼた式に獲れた数件しか実績がないので、コツコツと積み重ねていった結果獲得できる1件というものを経験する必要があります。
その1件が潰れてしまっては、何も無くなる可能性があるので、慎重に事を運ぶ必要があります。
つまり、前のめりになりすぎて、急ぎ過ぎない、しつこくし過ぎないことが重要です。
「この顧客は逃がさない、ひたすら追ってやる」という気概はあっても構いませんが、それよりも先に考えなければならない問題があります。
その営業マンは、自分が売り込もうとしている商品について、どれだけの知識があるのかということです。
他社製品との比較で、自社製品が上回っている点をいくつ挙げられるのでしょうか。
旧式タイプからバージョンアップした点をいくつ挙げられるのか、そこが最大の問題です。
自分が「Aランク」だと思っている顧客をひたすら追うのは良いのですが、根性論ではないのです。
頑張れば良いとう単純な話ではなく、どこをどう頑張るのか、足りない点は何なのかを明確にすることが先決です。
それには、自社製品を愛していなければなりませんが、その社員にどのくらい愛があるのでしょうか。
商品について調べることが大切
商品を調べ尽くす関心度が高くなければ、営業活動の次の一手が打てません。
そうこうしているうちに、その見込み客にも逃げられてしまうことになります。
見込みのある1件をひたすら追うというのは、一見良さそうな名案のように聞こえますが、成績不振の営業マンにとっては非常に困難なことなのです。
お客さまにお届けできるプラチナ情報も持ち合わせていないのに、追いかけ回してしたら会社にクレームが入ります。
「おたくの社員がストーカーのようにしつこい」と。
「かわいそうだから話だけでも聞いてやったが、何のメリットも感じなかった」と。
そういう辛辣なお怒りの電話を頂戴することになり、会社の苦情リストがまた1枚増えることになってしまいます。
まず、その営業マンが持っている顧客リスト自体の信憑性に疑問がある場合は、契約してくれそうな1件というものを新規開拓するところから始めた方が良いでしょう。
そのためには、自社の商品を大好きになり、個人購入できるものなら自分でも買ってしまうくらいに大好きになってしまえば理想的です。
実際、営業トップの連中は、新製品が発売される度に、自分で買って使っていたのです。
会社が購入するように強要したわけでもないのに、自分からしかも本心から欲しいと思って買って使って楽しんでいるのです。
開発スタッフと話をしていたのは、自分で使った感想を伝えていたことも判明しました。
そのくらいの愛社精神が強いのです。
自分に営業が合っているのか、そもそもこの会社が合っていたのかなどと考えている一流大学卒の落ちこぼれ社員とは、まったく心構えが違うのです。
そんな落ちこぼれ社員が、1社契約獲ることはノーベル賞を獲得するくらい難しいでしょう。
顧客のランク付けをする
何故、自社製品の勉強をしたくないのでしょうか。
まずそこからなのですが、彼らは時間があっても会社の製品について勉強しようとしません。
スタートでさっそく差をつけられてしまい、やる気や自信を失っている可能性もあります。
そろそろ会社を辞めるのではないかと心配している営業マンもいますが、なんとか1社契約を獲って会社に留まってほしいものです。
やはり、契約がなかなか獲れない社員には、特訓を施すしかないかもしれません。
商品を知り尽くして、その後に自社商品の魅力に気付かせるという指導であり、これが基礎です。
自社商品の魅力に目覚めて、さらに知りたい、他社の製品にも関心が出てきたとなれば、基礎コースはなんとか出来たということになるでしょう。
次は質問攻めで、営業シミュレーションをやります。
リーダーが顧客になった形で、やり取りするのです。
そこは応用コースということになります。
基礎コースと応用コースをクリアしたら、改めて営業活動開始です。
出張型の営業であればできればリーダーも同行するのが良いでしょう。
そうすれば、その営業マンがどういう基準で顧客をランク付けしていたのかもわかります。
大概は、とてもAランクとは言えないような顧客をAランクにしていたというのが判明すると思います。
新しく生まれ変わった営業では、しっかりとしたAランク顧客を見つけるように努力します。
そして、なんとか継続訪問できそうな顧客に巡り会えたら、顧客の研究に入ることになります。
雑談の中でどんなものに興味を持っているのか、今ハマっているものは何かを入口に商品との関連したものに近づけていきます。
アンチエイジングのための何かをしていると聞けたなら、具体的にどんなことをしているのか、法人で仕事の効率化を図るために新しいシステム導入を考えていると聞けば、具体的に今どんなことで困っているのかなどをしっかり聴取します。
その場でメモは取らず、すべて頭の中に叩き込んで帰社してから一言一句漏らさないつもりで、日誌を作成し同行したリーダーにも確認してもらいましょう。
そして、「聴き取り」という段階が一応完了したら、次はこちら側からの提案に移ります。
相手が求めていもの、困っていることを解消できるプランを自信を持って提示できなければなりません。
相手が少しでも興味を持ってくれたら、法人の場合はここからが大変になります。
現在のシステムのメーカーや型式などに関する聴き取りが始まるからです。
相手企業がそこまで話してくれるようになるには、かなりの苦労が必要ですが「A」ランクに入ったということになるでしょう。
成功している人は、やはり影で努力をしていた
案内する商品の勉強をする
優秀な営業マンには、イチロー型がいて、努力しているところを見せたがりません。
同じ独身寮にいる社員に彼らの生活ぶりを聞いても、部屋に閉じこもってガリ勉してる風でもなく、休日はお洒落して外出しているといいます。
しかし、何もしていないはずはありません。
定期的に社内で本社製品に関する筆記試験を実施するのですが、それも彼らはみんな高得点。
いったいいつ勉強しているのかと指導者も同僚も不思議に思っています。
時間の使い方が上手いというのはあると思われます。
休日も昼間は友人や恋人と遊んで気分をリフレッシュさせ、帰宅してから夜中の活動が凄まじいことがわかったのですが行動に一切無駄がないのです。
何かを考えてボーッとしているような時間がなく、帰宅するなりすぐにデスクへ。
帰宅している途中からもう商品試験の勉強の段どりを考えていたようです。
迷い無くデスクについて、テキストやパンフレットを開いているので、昼間遊んだ後は勉強をやる気満々で帰宅しています。
そこに登場するのが、自分で気付いたことを毎日書き込んでいるノート。
そこには、商品や顧客に関する情報がぎっしり書いてあるのですが、それを帰宅したときに抱えていたバッグから出したということは、日ごろから持ち歩いているということになります。
人間はふとした瞬間に、仕事のことや顧客のことが頭をよぎることがありますが、大抵は大したことはないのですが、たまに「これは見落としていた穴だ!すぐに明日開発部に行って確認しなければならない」というレベルの「気づき」が閃くときがあります。
彼らはそんな瞬間を逃しません。
すぐにノートに書き留めて、翌日にはその答えが書いてあります。
疑問に思ったことはすぐに解決して次に進んでいるのです。
だから、盲点をついたつもりの商品試験でもきっちり正解を書いてくる、彼らの努力と能力はモンスターとよべるものです。
休みの日の過ごし方
睡眠時間は3時間~4時間であり、現在の働く富裕層、CEOレベルが3時間睡眠であると聞いたことがありますが、優秀な営業マンもやはりそれほど寝ていないことがわかりました。
普通は5時間は睡眠を取らないと身体を壊してしまいます。
しかし、彼らは体質なのでしょうか。
それとも常に脳がハイな状態になっている特殊体質である可能性も出てきました。
ひょっとしたら、彼らは努力を隠そうとしているわけではなく、彼らが努力している時間帯は他の社員たちは寝静まっていて、トップ営業マンたちが努力している姿をただ見逃しているだけである可能性が出てきました。
また、チーム内で騒いでいたところを、理由を聞いたところ、チーム内営業トップの社員が日曜日に顧客の家に行ったとう話でした。
何でも、意志決定権者はその日曜日のある特定の時間にしか日本にいないため、そのわずかな時間で話を決めなければならなかったとのこと。
彼は、当然のごとく全社員が休んでいる日曜日に、その意志決定権者の自宅まで訪問し、話をして契約をまとめてきました。
彼らには休みも関係ないようです。
休むよりも何か仕事に携わっていた方が安心するといったトップ営業マンがいました。
自宅では、パソコンの前にずっと座って自分なりの資料づくりに励んでいるそうで、家族サービスが疎かになっているとそっちの方を悩んでいましたが、彼はいつも活き活きした顔をしています。
彼が作成した資料を見せてもらったことがありますが、正式な営業部の戦略資料にしようかと思ったほどの出来映えでした。
いつも休みの日に一日かけて作成しているのだといいます。
中には、10数年前のデータが必要な部分があったのですが、それを会社の地下の資料倉庫を1時間くらい探してようやく見つけたそうです。
会社の地下倉庫などに行く社員などほとんどいませんが、その社員は自分のオリジナル資料を完璧なものにするために、人がやらないような驚きの行動を取ってまでしてプレゼン資料を作成していたことがわかりました。
とにかく、フットワークが軽いのです。
思い立ったら即行動に移し、無駄な時間がない状態です。
不断の努力を重ねることが大事
あるとき顧客からクレームの電話。
「おたくの社員が就業時刻過ぎてやってきて困る」というものでした。
その社員は契約が獲れない落ちこぼれ営業マンです。
なんでそうなってしまうのか、腹立たしいというか、頑張っているのはわかるのですが、頑張り方の方向が違っています。
優秀な営業マンはいつまでも会社に残っていませんし、常識外れの時間帯に顧客を訪問したりしません。
彼らは、ルールに則ったやり方で、正々堂々と勝負して、夕方5時になればきちんと帰社しています。
そしてなおかつ有益な情報も獲得してきているのです。
見たところやはり努力をしている場所としては、独身寮や自宅のようです。
会社の中では「自分は何もやっていないよ」といった風を装っています。
自宅での時間の使い方が上手いのでしょう。
人は生活していくために最低限やらなければならないことがいくつもあります。
結婚して家族がある一日中パソコンの前に座って資料を作っていられる方は、少し余裕があるでしょうが、独身寮のモンスターは、独りで選択や食事、掃除などやりながら、営業の勉強もしなければなりません。
とにかく時間の使い方が上手いということでしょう。
話し方講座みたいなものには通ってはいないようです。
顧客とのやり取りの方法については日常生活の中で身に付けた礼儀と常識で十分対応できているようです。
一番肝心なのは、やはり商品に関する知識と愛情、さらに自分で使っていて、ここはこうなったらもっと便利だなとかいった分析を行っている点です。
問題意識を常に持ちながら、現状に満足せず不断の努力を重ねているということです。
特に、自社製品を愛するあまり自分でも購入してその使い心地や改良点などを常に考えているというところは、頭が下がります。
ほぼ、社長や役員レベルが考えるようなことを、それを一社員がやっているのです。
会社のトップに立つ者の考えていることが、営業する社員の思考とも繋がっているというのはすごいことです。
第一線で販売する戦士、彼らは社長や役員レベルの思考や愛社精神を持っているということになります。